一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2009.10.14
南限
ナンゲン 【英】Southern Limit
解説
ある生物種(ないし属その他の分類単位)や生物群集について、その地理的な分布の南側の限界をいう。
生物の分布は気候によって大きく制約されており、寒冷な地域に生息・生育する生物については分布の南限が注目されることも多い。
例えば、ナキウサギはユーラシア東部に広く分布し、北朝鮮とともに北海道が分布の南限として知られている。このうち、夕張・芦別の個体群は環境省のレッドデータブックで「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」とされている。また、近年ニホンジカの食害が問題となっている奈良県大台ケ原の「トウヒ林」も分布の南限として知られている。