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豊島事件 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

豊島事件

テシマジケン   【英】Teshima Affair  

解説

豊島は小豆島の西方にある瀬戸内海国立公園内の小島。

1970年代後半から産業廃棄物中間処理業者がシュレッダーダストや製紙かすを野焼きし、10年以上不法埋め立てを続けた。

1990年兵庫県警により摘発、操業停止。1991年実質的経営者は逮捕、有罪判決、大量の有害物質を含んだ50万tを越える産業廃棄物は放置のまま。1993年豊島住民は香川県・処理業者・排出業者を相手取り、産業廃棄物の撤去などを求める国の公害調停を申し立てた。1995年国の調査により産廃投棄現場調査した結果、香川県の説明する3倍近い廃棄物が埋まっており、しかも極めて有害で、瀬戸内海へ流出しているという状況が明確化。1997年夏香川県と豊島住民とが中間合意を結び、技術検討委員会から、溶融処理による無害化が可能となり、全量が島外に撤去可能とする報告書が提出。また遮水壁を設け汚染物質の海への漏出阻止工事の仕様も明確化。2000年6月6日、豊島の公害調停は、香川県による産業廃棄物の撤去と、知事が豊島住民に謝罪したことで終結。

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