一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2009.10.14
定点調査
テイテンチョウサ 【英】Fixed Point Observation Method
解説
同一の調査地点における状況を確認・記録し、集積データの面的な分布や、経時変化などを調べる調査方法。生物や大気、水質のモニタリング調査が代表的な調査。
生物調査においては、目視等により個体数や行動を複数回調査し、データを集積する調査法をいう。集積したデータを解析することによって、個体数や行動範囲などを明らかにすることが目的。
対象とする動物や目的により調査地点数や調査回数は異なる。行動範囲が広い大型の猛禽類(ワシやタカなど)の行動や生息数を把握する場合には、調査区域内に見晴らしのよい調査地点を複数定め、これらの地点で確認した鳥の姿や声を地図上に時刻と共に記録する作業を年数回は実施する。また、大型の猛禽類だけでなく、湿原に生息するヨシキリ類などの行動把握や、サシバやヒヨドリなどの個体数把握にも利用される。このほか、カモシカなど大型獣の個体数推計にも利用される。
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関連Webサイト
- 環境省・生物多様性センター:http://www.biodic.go.jp/gankamo/teiten.html