一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2009.10.14
ツル類
ツルルイ 【英】Crane
解説
ツル科の鳥類の総称。南アメリカ大陸と南極を除くすべての大陸に分布する。ほとんどの種が季節によって長距離を移動する。日本ではタンチョウが北海道の一部に周年生息する他、ナベヅル、マナヅル、クロヅルなどが越冬のため、鹿児島県出水地方や山口県八代地方に渡来してきている。日本に渡来するツルの多くはロシア南部のアムール川流域や中国北東部で繁殖し、朝鮮半島を経由している。
ツル類を保護するためには、繁殖地、渡りの経由地、越冬地を保全する必要がある。1996年、日本・オーストラリア両国政府のイニシアティブの下、「アジア・太平洋地域渡り性水鳥保全戦略」が策定された。1997年にはシベリア、中国から日本など北東アジア地域のツル類の渡りのルートにある各国がツル類の保護を行うため「北東アジア地域ツル類重要生息地ネットワーク」を発足。6カ国18カ所の湿地が参加して国際的な保護が図られるようになった。
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関連Webサイト
- 渡り鳥生息地ネットワーク:http://www.sizenken.biodic.go.jp/flyway/
- 「北東アジア地域湿地・水鳥保全ワークショップ」の開催結果及び「北東アジア地域ツル類重要生息地ネットワーク」の構築について(平成9年3月7日環境省報道発表):http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=364