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脱燐 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.15

脱燐

ダツリン   【英】Dephosphorization  

解説

水域の富栄養塩化を防ぐために、排水中の各種状態のリン化合物(主に無機または有機リン酸塩)を除去することを脱燐という。

除去法としては生物学的方法と物理化学的方法とがある。

物理的方法としては、アルミニウム塩、鉄塩、カルシウム塩等の凝集剤を加えてリンを不溶性の塩として沈殿除去する凝集沈殿法等がある。

生物学的方法としては、好気的な環境で微生物栄養塩として高濃度に取り込ませた後、沈殿槽で汚泥として系外に取り出したり、嫌気槽でリンを放出させ、凝集剤を添加して共に最終沈殿池で除去する同時凝集沈殿法がある。またホテイアオイのように水生植物の養分として取り込ませ成長させた後系外に取り出したり、生活排水の場合クレソン栽培のように野菜や資源植物の水耕液として利用し農産物を収穫することにより水質浄化と資源循環を図る可能性も試みられている。

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