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重油脱硫 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.15

重油脱硫

ジュウユダツリュウ   【英】Desulfurization of Fuel Oil  

解説

重油中の硫黄分を除去、低硫黄の重油を得る技術。

重油の脱硫には水素化脱硫法が広く用いられている。この方法は、高温高圧にした重油に水素を吹き込み、反応器中の固体触媒に接触させ、硫黄化合物の水素化分解反応によって硫黄分を硫化水素として除去するものである。しかし、重油中に含まれる不純物が触媒の寿命や活性を低下させるという問題点がある。この問題を回避して重油を減圧蒸留装置によって減圧軽油と減圧残油に分け、アスファルテン等をほとんど含まない減圧軽油だけを水素化脱硫した後、再び減圧残油と混合する方法も用いられている。この方法は前述の重油全量直接脱硫の場合の触媒劣化は回避されるが、脱硫率は低くなる。重油全量を水素化脱硫する前者を直接脱硫方式、後者を間接脱硫方式と呼ぶ。

なお、大気中に排出される硫黄酸化物(SOx)を削減する方法には、(1)重油からの脱硫「重油脱硫」、(2)排出ガスからの脱硫「排煙脱硫」、(3)両者の中間にあたる「ガス化脱硫」がある。

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