一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
30%クラブ
サンジュッパーセントクラブ 【英】Thirty Percent Club
解説
1984年、カナダのオタワで「酸性雨に関するカナダ・ヨーロッパ環境大臣会議」が開催された。そのとき、SOx排出量を30%以上削減する協定に署名したメンバーを30%クラブという。最初のメンバーの10カ国中、30%削減を宣言したのが、スウェーデン、オーストリア、フィンランド、スイス、40%削減はオランダ、デンマーク、そして50%削減を公約したのはフランス、旧西ドイツ、カナダ、ノルウェーである。
その後、旧西ドイツの主催で東西欧州31カ国の環境相クラスが参加した「環境に関する多国間会議(通称:東西環境会議)」が招集され、同クラブへの加盟招請が行われた結果、クラブ員は旧ソ連、旧東ドイツなどが加わり21カ国にまで増加した。こうして30%クラブは欧州の一大勢力になり、その主張が追認される形で、1985年ヘルシンキ議定書が正式に採択され、1987年発効した。
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関連Webサイト
- 酸性雨問題の現状(地球環境研究グループ主任研究官 村野健太郎):http://www-cger.nies.go.jp/cger-j/c-news/vol8-7/vol8-7-1.html