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アライグマ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

アライグマ

アライグマ   【英】Raccoon  

解説

食肉目の中型哺乳類。日本に定着しているのはアライグマ属6種のうちの北米原産のアライグマ(Procyon lotor)である。灰白色の体毛で目の周囲にはっきりとした黒いマスク模様があり、尾は長く白黒の輪がある。足指、爪が長く、蹠行性。体長40-60cmほど。

国内では1960年代から野生化の報告がある。アニメ番組等をきっかけにペットとして多くの個体が輸入されたことに伴い、逃亡、遺棄が増加し、1980年代には北海道で野生化したものが見られるようになり、現在ではほとんどの都道府県に分布している。

夜行性で木登りや泳ぎが得意で水辺を好むが、都市環境にも適応できる。雑食性で小動物、昆虫等を捕食するためキツネやタヌキなどと競合する。野菜、果実、穀物などの食害をもたらすことから狩猟獣に指定。有害鳥獣駆除も実施されている。北海道は動物愛護条例で特定移入動物に指定し、販売時の知識普及と販売記録の保管、飼養の届け出と飼養施設からの逸走の防止、生殖不能措置などを求めている。

2005年6月、外来生物法の特定外来種に指定された。

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