一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
公害防止協定
コウガイボウシキョウテイ 【英】Pollution Control Agreement
解説
地方公共団体と企業の間で交わした公害防止に関する約束。住民団体が関与するものもある。
1964年に横浜市と(株)電源開発の間で結ばれたものが最初といわれており、その後、全国へと急速に広がっていった。工場の新規立地、施設の増設などを契機に大規模な企業との間に結ばれるものが多い。法律の規制にとらわれず、対象項目、適用技術などを地域の実情に合った形で盛り込んでおり、企業側の遵守状況も良好なことから、日本の産業公害の改善に大きく貢献したとの評価もある。先進工業地域では、排煙脱硝装置、炭化水素類の排出削減、排水の三次処理など、当時の先駆的な対策を求めたものもある。
2003年3月時点での、全国の協定総数は32,177件となっている。このなかには住民が当事者となっているもの2,572件、立会人として関与しているもの2,224件が含まれている。