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アツモリソウ 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.15

アツモリソウ

アツモリソウ  

解説

ラン科アツモリソウ亜科アツモリソウ属の夏緑性の多年草。山地帯から亜高山帯にかけての高茎草原(1mを越えるような背の高い植物の多い草原)や、木がまばらに生える疎林内に生育する。高さ20-30cm。6-7月に、茎の先端に淡い紅色や紅紫色の花を1個つける。花は球形で直径3-4.5cm、唇弁は袋状で、長さ2.5-4.5cm。

アツモリソウの名の由来は、袋状の花弁を平敦盛が矢を避けるために背負っていた母衣(ほろ)に見立てたことからきている。花が大きく美しいため、園芸目的での採取が盛んだったことや、開発により生育地が失われたことにより、個体群が消滅した地域が多い。

1997年に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律種の保存法、1992)」で「国内希少野生動植物種」に指定された。環境省レッドデータブックではIB類(EN)とされている。

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