一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
環境ファシズム
カンキョウファシズム 【英】Environmental Fascism
解説
種や生態系の保全を最優先させる、地球全体主義の偏った思想を批判する際に用いられる概念。
批判者によれば、地球全体主義は、個人の権利・生命を犠牲にする危険性があるとされる。例えば、人口増加を防ぐために、人工妊娠中絶を強制することが肯定化されるなど。
環境倫理学の議論の中で、「環境ファシズム」という言葉を最初に使ったのはトム・リーガン(アメリカ)で、すべての個(動物や人間)の固有の価値を重視する考え方を展開していた。したがって、生態系や種の保護を重視する地球全体主義を、個々の生命の犠牲を容認するファシズムであるとして批判した。
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関連Webサイト
- 環境倫理教育と生命倫理教育−〈モード2教育〉としての「総合的学習」の必要性−:http://www2.unescobkk.org/eubios/hsb/hsb40.htm