一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.15
環境賠償責任法【ドイツ】
カンキョウバイショウセキニンホウ 【英】Umwelthaftungsgesetz(独)
解説
既存の法律によっては困難な、環境を媒介とした損害の救済を容易にするために1990年にドイツで制定された不法行為法の特別法。
本法は、法に掲げられた一定の施設等に起因する、環境媒体(土壌・大気・水)を経由した、生命・身体・健康・物に対する損害について、施設保有者の無過失損害賠償責任を規定する。被害者の因果関係立証の困難を緩和するために、因果関係の推定、施設設置者・行政庁に対する情報請求権に関する規定が置かれている。賠償額については、責任限度額が設定されている。精神的損害は賠償されない。なお、適法な操業がなされていた場合には、因果関係の推定、軽微な損害に対する賠償が排除される。
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関連Webサイト
- 環境賠償責任法 条文(独語):http://bundesrecht.juris.de/umwelthg/index.html