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ウェルビーイング 環境用語

作成日 | 2024.09.01  更新日 | 2024.09.13

ウェルビーイング

ウェルビーイング   【英】Well-bing  

解説

世界保健機関の憲章(1946)で使われた、広い意味での健康を示す用語で、心身の「健康」(狭義の健康)のみならず、精神的な「幸福」と社会的に良好な状態を作る「福祉」の3要素が良好な状況にあることを示す。使われ方により重点が置かれる要素が異なることがあるため、たとえばSDGsの目標3(「すべての人に健康と福祉を」)では、「福祉」とされている。

持続可能な経済・社会に向けて、社員が肉体と精神面、また社会的な面でも満たされるように組織の環境を整え、活性化させる「ウェルビーイング経営」が企業で導入されたり、GDP(国民総生産)に代わって国民の幸福度(Gross Domestic Wellbeing)を導入しようとする動きも英国等でみられており、日本政府や自治体でも例えば、荒川区が区民総幸福度(GAH)を政策目標に掲げ取り組んでいる。国際的には、OECD(経済協力開発機構)がウェルビーイング枠組みを定めて、毎年、メンバー各国の取組を比較・評価するとともに、評価方法等の調和を図っている。

第6次環境基本計画では、循環共生型社会を目指して、「現在及び将来の国民一人一人の生活の質、幸福度、ウェルビーイング、経済厚生の向上」(ウェルビーイング/質の高い生活)を最上位の目標とし、環境政策を起点として経済、社会的な様々な課題をカップリングして同時に解決していく各種政策の統合を図ることとしている。(2024年8月作成)

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