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ペロブスカイト太陽電池 環境用語

作成日 | 2024.09.01  更新日 | 2024.09.27

ペロブスカイト太陽電池

ペロブスカイトタウヨウデンチ   【英】Perovskite Solar Cell  [略]PSC  

解説

ペロブスカイト太陽電池(Perovskite Solar Cell:PSC)は、ペロブスカイト結晶構造を持つ材料を発電層として用いた太陽電池の総称である。少ない製造工程で製造が可能であること、プラスチック等の軽量基板が利用でき、軽量、柔軟性に富むことなどが特徴である。

ペロブスカイトはロシア産の鉱物名(日本名:灰チタン石)であり、これと同じ結晶構造を持つことが名前の由来である。この構造を持つ様々な結晶材料が開発されてきたが、日本の研究者が初めて有機系太陽電池材料として発明した。軽い、薄い、柔軟性をもつなど、従来の太陽電池にない特徴があり、これまで設置が難しかった場所での使用が可能になる。エネルギー変換効率、耐久性、安定性などの課題があったが、急速に改良が進められている。

日本発の技術であり、主な原材料に我が国の産出量が多いヨウ素を用いるなど、メリットが大きいとして、日本政府は次世代型太陽電池の本命と位置づけ、積極的な支援を明らかにしている。(2024年7月作成)

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