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日高山脈襟裳十勝国立公園 環境用語

作成日 | 2024.09.01  更新日 | 2024.09.04

日高山脈襟裳十勝国立公園

ヒダカサンミャクエリモトカチコクリツコウエン   【英】Hidakasanmyaku-Erimo-Tokachi National Park  

解説

2024(令和6)年6月25日に新規指定された日本で35か所目の国立公園。北海道の中央南部に位置する日高山脈一帯、アポイ岳、豊似湖、襟裳岬及びその周辺海域を含む区域で、陸域面積245,668haは大雪山国立公園(約227千ha)を抜いて国内最大となる。日高山脈は、新第三紀以降に大陸プレート同士の衝突によって生じた南北約140km、東西約30kmの大起伏山地で、稜線部には氷食地形と高山植物や雪氷とが織りなす山岳景観が見られ、山麓部にかけては自然度の高い森林や河川が残されている。山脈南端のアポイ岳はかんらん岩を主体とする超塩基性地質の影響で固有種の宝庫である。またアイヌの伝統的生活空間であるイオルとしても重要な地域であり、山脈最高峰の霊峰ポロシリ(幌尻岳)等への崇拝など山脈から山麓まで一体となった文化景観としての価値も高い。

本地域は1981(昭和56)年に「日高山脈襟裳国定公園」に指定されていた区域(約103千ha)を基本に、環境省が2007?2010年に実施した「国立・国定公園総点検事業」等の調査結果を踏まえて国立公園候補地としての調整が進められた結果、区域面積を大幅に拡張して新たに国立公園として指定された。(2024年6月作成)

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