ISOロンドン宣言

国際標準化機構（ISO）がロンドンで開催した総会（2021年9月）で発表した宣言のことで、すべてのISO国際規格で気候変動を考慮することを約束したもの。これによりISOが企業や政府の気候変動対策へのアプローチを変革し、ネットゼロ目標を達成する国際的な取り組みの促進に貢献しようとするものである。

その背景には、各企業や団体が発表する温室効果ガスの排出削減やネットゼロ目標には言葉の意味や評価基準が異なるため、混乱が生じており、用語の定義や目標達成の測定方法を統一する必要性などが指摘されていることがある。

また同宣言は、ISOがその構成メンバー、利害関係者およびパートナーと協力し、ISO国際規格がパリ合意のすみやかな達成、SDGsおよび国連「適応と強靭性に関する行動への呼びかけ」に貢献するとも述べている。（2024年3月作成）