一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2023.09.01 更新日 | 2024.09.27
コーポレートPPA
コーポレートピーピーエー 【英】Corporate PPA
解説
コーポレートPPA(Corporate PPA)は、企業や自治体などの法人が発電事業者から自然エネルギーの電力を長期に(通常10-25年)購入する契約のこと。PPAは電力購入契約(Power Purchase Agreement)の略で、通常は小売り電気事業者から電力を調達するために締結する(出典:コーポレートPPA実践ガイドブック、自然江ネルギー財団、2020年)。発電事業者が企業等の敷地内に自然エネルギーの発電設備を設置して現地(オンサイト)で発電した電気を供給するオンサイトPPAと、送配電ネットワークを利用して電気を供給するオフサイトPPAの二つの方式がある。
最初にコーポレートPPAを積極的に導入したのはAppleやGoogleなどのIT大手であり、自然エネルギーコストの低下ともあいまって、次第に自動車産業など他の大手企業やEUなど欧州地域の企業などへ広がりを見せている。コーポレートPPAは各国の電気事業法等による規制に従う必要があり、日本ではオンサイトPPAを除き、発電事業者と需要家の間で直接コーポレートPPAを結ぶことはできないが、イオンモールやローソンなどの企業において、小売事業者を介在させることにより実質的なオフサイトコーポレートPPAの導入がなされはじめている。(2023年3月作成)
この解説に含まれる環境用語
この環境用語のカテゴリー
関連Webサイト
- コーポレートPPA 日本の最新動向:https://www.renewable-ei.org/pdfdownload/activities/REI_JPCorporatePPA_2022.pdf
- コーポレートPPA 実践ガイドブック:https://www.renewable-ei.org/pdfdownload/activities/REI_GuidebookCorpPPA.pdf
- オフサイトコーポレートPPAについて:https://www.env.go.jp/earth/off-site%20corporate.pdf