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地球温暖化対策のための国民運動 環境用語

作成日 | 2023.09.28  更新日 | 2023.11.20

地球温暖化対策のための国民運動

チキュウオンダンカタイサクノタメノコクミンウンドウ   【英】National Movement for Global Warming Countermeasures  

解説

地球温暖化対策のための国民運動は、2005年に開始した「チームマイナス6%」を皮切りに、2010年-2014年の「チャレンジ25キャンペーン」、2014年3月に開始した気候変動キャンペーン「Fun とShare」を挟んで、2015年に開始した「COOL CHOICE 賢い選択」、さらに2022年12月から新たな削減目標の達成に向けて開始した「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを作る国民運動」へと展開してきている。

「チームマイナス6%」は、世界に約束した日本の温室効果ガス排出量の削減目標「1990年に比べて6%削減」を実現するための国民的プロジェクトとして2005年から2009年12月まで日本国政府が主導したプロジェクト。2010年より、25%削減を目指すチャレンジ25キャンペーンに移行した。

チャレンジ25キャンペーン」は、2009年9月の国連気候変動サミットで日本政府が表明した「2020年までに1990年比で25%温室効果ガスの排出量を削減する」(鳩山イニシアチブ)という日本の目標を受けて2010年に開始した地球温暖化防止のための国民運動。2009年12月17日に当時の小沢鋭仁環境大臣が、チャレンジ25キャンペーンへ向けてチーム・マイナス6%の発展的解消を発表した。2014年3月をもって終了し、新たな気象変動キャンペーン「Fun to Share」をスタートさせた。賛同する企業・団体から、地球温暖化対策の最新の知恵を宣言してもらい、それらの技術や取り組みをシェアして、ガマンしながら頑張らなくても実現する低炭素社会をめざそうというもの。

「COOL CHOICE」は、2015年7月1日から開始し、2030年まで継続する新国民運動として発表されたもの。2030年度の温室効果ガスの排出量を2013年度比で26%削減するという温室効果ガス削減目標達成に向け、政府だけでなく、事業者や国民が一致団結して「COOL CHOICE」を旗印に展開するため、「Fun to Share」で共有・発信された知恵や技術をはじめ、日本の省エネ・低炭素型の「製品」「サービス」「行動」など、温暖化対策に資するあらゆる「賢い選択」を促すとした。その後、2015年に採択された「パリ協定」や、2020年10月の日本政府の「2050年カーボンニュートラル宣言」、2021年10月22日の地球温暖化対策計画(閣議決定)により「2030年に2013年比46%削減をめざし、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けていく」という新たな目標に向けた取り組みとして再スタートした。

2022年12月には、「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の開始が発表され、脱炭素につながる新しい豊かな暮らしの実現に向けた国民の行動変容、ライフスタイル 転換のうねり・ムーブメントを起こすべく、新しい国民運動を開始し、世界に発信するとした。2023年5月から6月にかけて愛称の一般公募があり、同年7月に応募8,200件の中から「デコ活」とすることが発表された。(2023年7月作成)

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