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30by30 環境用語

作成日 | 2022.08.22  更新日 | 2022.09.07

30by30

サーティー・バイ・サーティー   【英】Thirty by thirty  

解説

生物多様性保全のため、2030年までに保護地域指定などによって国土の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標。2021年6月に英国コーンウォールで開催されたG7サミットで合意されたコミュニケ付属文書「G7 2030年自然協約(G7 2030 Nature Compact)」で約束されたもの。

生物多様性保全のための目標として、2010年10月に名古屋で開催された「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」で採択された「愛知目標」がある。その目標11では、「少なくとも陸域17%、海域10%」が保護地域などにより保全されることが掲げられた。生物多様性条約COP15での採択が予定されている愛知目標の後継としての「ポスト2020生物多様性枠組」では、30by30が具体的な主要目標のひとつとして検討されている。30by30の達成のためには、厳密な意味での保護地域だけではなく、社寺林、企業有林や里地里山など、保護地域以外で同等の効果のある地域(OECM)の生物多様性保全への貢献も期待されている。環境省では、企業、自治体、団体等と連携した「生物多様性のための30by30アライアンス」を2022年4月に発足し、2023年までに少なくとも100地域以上のOECM認定を行う予定としている。(2022年8月作成)

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