FIP

ドイツの2014年の再生可能エネルギー法（EEG）改正において、FIT制度の次に導入された制度。再生可能エネルギーのシェアがFIT制度の成果で数十％に上がる状況の中で、FITと同等な再生可能エネルギーへの支援を残しながら、再生可能エネルギーを市場参加させるシステム。500kW以上の再生可能エネルギーを対象に、市場での成約価格とFIT価格の差額分を補助する制度で、補助額は月平均市場価格とFIT価格との差となっている。この制度の導入により、500kW以上の再生可能エネルギーは、市場のルールに従うこととなり、例えば、インバランスペナルティの対象となるようになった。FITと同程度の補助を与えることで、投資リスクは低減させたまま、市場参加させ、いわば「大人の世界」に仲間入りさせる制度。（2019年7月作成）