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ヒアリ検出キット 環境用語

作成日 | 2018.11.13  更新日 | 2018.11.14

ヒアリ検出キット

ヒアリケンシュツキット  

解説

LAMP法というDNA分析技術に基づくヒアリ検出法に必要な器材や試薬をセットにしたキットのこと。

2017年6月以降、特定外来生物ヒアリが海外から輸送されるコンテナに紛れて国内への上陸する事例が、次々と報告されており、今後、ヒアリの定着・分布拡大を防ぐためには、いち早くヒアリの存在を検出して防除する必要がある。国立環境研究所では、より迅速にヒアリを発見するために、LAMP法(Loop-mediated isothermal AMP lification)というDNA技術を活用したヒアリ検出技術を開発した。ヒアリのミトコンドリアDNAの部分塩基配列情報に基づき、ヒアリに特異的に反応する検出用プライマーの設計を行い、このプライマーとDNA合成試薬を用いて、ヒアリ1個体あるいは脚1本から得られたDNA溶液からでもミトコンドリアDNA断片の増幅を可能とし、DNAの合成量に比例して生じる副産物のピロリン酸マグネシウムによって反応溶液が白濁化することで合成が簡易に確認できるように反応工程を確立した。このヒアリDNA検出技術を使用すれば、野外において捕獲されたアリが、ヒアリであるか否かを、数時間のうちに確認することが可能となる。(2018年11月作成)

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