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広域系統長期方針 環境用語

作成日 | 2018.11.13  更新日 | 2018.11.14

広域系統長期方針

コウイキケイトウチョウキホウシン   【英】Wide-area system long-term policy  

解説

広域連系系統とは電力会社のエリア間を結ぶ連系線やエリア内の基幹送電線などの主要送電線網を指す。電力自由化の進展の中で、電力広域的運営推進機関が2015年4月に発足したが、同機関が2017年3月に、全国大での広域連系系統の整備及び更新に関する方向性を整理した「広域系統長期方針」を策定した。(1)適切な信頼度の確保、(2)電力系統利用の円滑化・低廉化、(3)電力流通設備の健全性確保の3点が実現されている状態を、「広域連系系統のあるべき姿」として定義し、このあるべき姿の実現に向けた取組について取りまとめたものである。

電力事業については長らく電力会社による地域独占が認められてきたが、電力料金の高さが国際競争力の低下を招くとして、21世紀に入って徐々に電力の自由化が進められてきた。2011年の福島第一原発事故がきっかけとなり、自由化が一層加速し発送電分離も視野に入ってきた。大規模停電への対応として、連系線による電力融通の増強、そして再生可能エネルギーの大幅な導入を求められるようになったが、電力会社の送電線への接続は現実的に空き容量があるにもかかわらず、ハードルは高い。一方では電力需要そのものの伸びは期待できない状況にある等の状況が背景にある。(2018年4月作成)

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