一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2018.11.13 更新日 | 2018.11.14
BECCS
ベックス 【英】Bioenergy with Carbon Capture and Storage [略]BECCS [同義]回収・貯留(CCS)付きバイオマス発電
解説
CCS(CO2回収・貯留)とバイオマスエネルギーを結び付けた技術を指す造語。エネルギー利用のためバイオマスを燃焼させたとき、CO2は排出されるが、バイオマスのライフサイクル全体での排出量は変わらないため、CO2排出量としてカウントしない約束になっている(カーボンニュートラル)。このバイオマス燃焼時のCO2を回収・運搬し、地中に貯留すれば(CCS)、大気中のCO2は純減となる。
BECCSが実用化されれば、パリ協定の21世紀後半にはCO2の排出を実質ゼロにするという長期削減目標に資することが期待されている。近年、大気中のCO2を除去・減少させる技術をネガティブエミッションあるいはCDRと呼び、研究が進んでいるが、BECCSはその代表的なものである。
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関連Webサイト
- 「2010年世界のBECCSプロジェクトの動向」(Global CCS Institute):http://www.globalccsinstitute.com/publications/global-status-beccs-report-2010-japanese
- BECCS(バイオマスエネルギー+CO2回収貯留)の可能性:https://www.ffpri.affrc.go.jp/news/2016/20160418kokusaishinrinday/documents/takahashi.pdf
- 「持続可能な発展」からみたネガティブエミッション 植林とBECCSについて:http://www.rite.or.jp/news/events/pdf/IPCCsymposium2016_onuma_ppt.pdf