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高速炉 環境用語

作成日 | 2017.07.18  更新日 | 2019.07.05

高速炉

コウソクロ   【英】Fast Reactor  [略]FR  

解説

通常の原発では緩速の中性子を核燃料(ウラン235)にぶつけて核分裂の連鎖反応を起こさせるが、中性子を減速させず高速のまま、核分裂の連鎖反応を起こさせる原子炉を高速炉という。核分裂を起こすプルトニウムと核分裂を起こさないウラン238を組み合わせた核燃料に高速中性子を当てるとプルトニウムが連鎖的に核分裂を起こし、そのとき高速中性子を次々と放出。それがウラン238に吸収されるとプルトニウムに変化し、燃料のプルトニウムが増殖していく高速炉が高速増殖炉である。福井県のもんじゅが高速増殖炉原型炉であるが、ほとんど発電の実績のないまま廃炉が決定した。政府は核燃サイクル維持のため、後継の高速炉実証炉開発を進めるとしている。(2017年6月作成)

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