一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2017.07.18 更新日 | 2017.07.18
プレッジ・アンド・レビュー
プレッジアンドレビュー 【英】Pledge and Review [同義]プレッジアンドレビュー
解説
国際的な気候変動対策において、京都議定書においては、参加した先進国の間での温室効果がガスの削減目標の交渉により、最終的な各国の削減目標が定められた。これに対して、途上国も参加したパリ協定における各国の削減目標については、各国が自主的な削減目標を掲げ(プレッジ)、削減目標の確認を第三者から受けながら(レビュー)温室効果ガスを削減していくこととされた。これが、プレッジ・アンド・レビュー方式である。
この方式の長所としては、削減主体が自主的に目標値を定められるため、途上国を含め幅広い主体に受け入れられやすいこと、短所としては、参加主体が最終的に削減を実行しない可能性があること、または、削減しやすい低い目標値をあえて掲げる可能性があること等である。また、現時点で各国が登録した目標値を集計しても、パリ協定で合意された気候変動の安定化目標は達成されないことが明らかとなっており、5年ごとに行われるレビューにより、それがどれだけ強化されるかどうかが課題となっている。(2017年2月作成)