一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2015.10.07 更新日 | 2015.10.07
ハイエイタス
ハイエイタス 【英】hiatus [同義]ハイエタス
解説
英語で「中断」あるいは「停滞」を意味するが、米国大気研究センター(National Center for Atmospheric Research: NCAR)が2011年ころから、全球的な平均気温の上昇率が横ばいあるいは低下傾向になる状態を指すために用い始め、気象学用語として普及している。
具体的には、IPCC第1作業部会の第5次評価報告書に示されるように、地上の平均気温が1880年から2012年に0.85℃上昇したものの、今世紀に入ってからは、CO2濃度が1年あたり2.1ppm上昇したにもかかわらず、気温が10年あたり0.03℃の上昇とほぼ横ばいになっていることである。
ただし、最近の研究で気温上昇が停滞し始めた1999年以降、大西洋や南極大陸を取り巻く南大洋で海盆と呼ばれる深海域まで熱が蓄積されていることが解明されたことなどから、多くの研究者は地球の温暖化は続いていると判断している。(2015年8月作成)
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関連Webサイト
- 地球温暖化の停滞現象(ハイエイタス)の要因究明 -2000年代の気温変化の3割は自然の変動-:http://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2014/20140901.html