一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

気候変動枠組条約第18回条約国会議 環境用語

作成日 | 2015.10.07  更新日 | 2015.10.07

気候変動枠組条約第18回条約国会議

キコウヘンドウワクグミジョウヤクダイ18カイテイヤクコクカイギ   【英】The 18th Conference of the Parties to the United Nations Framework Convention on Climate Change  [略]COP18  [同義]COP18  国連気候変動枠組条約第18回締約国会議 

解説

正式には、国連気候変動枠組条約第18回締約国会議で、2012年11月26日から12月8日まで、カタール・ドーハにて開催された(あわせて京都議定書第8回締約国会議(COP/CMP8)も開催)。

会議の焦点は、前年の「ダーバン合意」を受けた2020年以降の将来枠組みの具体化にあったが交渉は難航した。最終的に以下の一連のCOP及びCMPの決定が「ドーハ気候ゲートウエイ」として採択された。また、本会合における一連の決定を「ドーハ合意」という。具体的には、-ADP(強化された行動のためのダーバン・プラットフォーム特別作業部会)の作業計画を含むCOP決定、-京都議定書改正案の採択等に関するCMP決定、-AWG-LCA(条約の下での長期的協力の行動のための特別作業部会)に基づく合意された成果に関するCOP決定、-気候資金に関する一連のCOP決定、-気候変動による損失と被害(ロスとダメージ)に関するCOP決定などである。

結果として、2020年以降の枠組みについて、多くは先送りとされ今後の交渉の段取りの合意にとどまったが、特に、-に関して京都議定書第二約束期間の長さを2013年から2020年までの8年間とし参加国の削減目標を示すなど、京都議定書の延長が正式に決定されたことは評価される。しかしながら、第2約束期間への参加はEU27カ国、オーストラリア、ノルウエー、スイスなどにとどまり、日本はロシアやニュージランドなどと共に、参加しないことが、改正された京都議定書の付属書Bで確定した。日本の不参加については、日本における温室効果ガスの削減が進んでいないという事実と相まって、国際社会やNGO団体などから批判を受けている。(2015年2月作成)

この解説に含まれる環境用語

この環境用語のカテゴリー

関連Webサイト