一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2015.10.07 更新日 | 2015.10.07
RCPシナリオ
アールシーピーシナリオ 【英】RCP (Representative Concentration Pathways) Scenario [同義]代表的濃度経路
解説
国立環境研究所や京都大学をはじめ日本の研究機関が参加し開発された、新たな気候変動予測シナリオ。2006年にIPCCのパチャウリ議長の呼びかけに応じて同年10月に立ち上げられた統合評価コンソーシアムを中心に作業が行われ、IPCCの第5次評価報告書で用いられた。このシナリオでは、放射強制力の代表的な経路を複数用意し、それぞれの将来の気候を予測するとともに、その放射強制力を実現する多様な社会経済シナリオを策定することにより、その効果や影響を検討することが可能となった。
具体的には、工業化以前と比較して放射強制力が、21世紀末までに2.6W/m2、4.5W/m2、6.0W/m2、8.5W/m2の数値に上昇するというシナリオに対応した、非常に低い強制力レベルにつながる低位安定化シナリオ(RCP2.6)、非常に高い温室効果ガス排出量となる高位参照シナリオ(RCP8.5)、及びその中間の低位安定化シナリオ(RCP4.5)及び高位安定化シナリオ(RCP6.0)の4つが設定されている。(2015年2月作成)
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関連Webサイト
- IPCC第5次評価報告書について[環境省]:http://www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/
- IPCC:http://www.ipcc.ch/