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野生順化訓練 環境用語

作成日 | 2009.07.10  更新日 | 2009.10.16

野生順化訓練

ヤセイジュンカクンレン   [同義]野生復帰訓練 

解説

飼育下で繁殖した絶滅危惧種等の個体を、同種がもともと生息していた地域に野生復帰(再導入:Re-introduction)させようとする場合には、再導入の対象となる地域の自然環境及び社会環境(受け入れ態勢)の整備と並んで、再導入個体が野外で生存するために必要な情報や資質を取得する機会を与えることが不可欠であり、そのために飼育環境下で行われる訓練のことをいう。

日本では、野生個体群が絶滅した地域に飼育下繁殖個体を再導入する試みとして、コウノトリ(兵庫県豊岡市:2005年放鳥開始)とトキ(新潟県佐渡市:2007年放鳥開始)の例が知られている。トキの場合は、環境省が佐渡市内に野生順化訓練を行うための施設(野生復帰ステーション)を設置し、飛翔、採餌、社会性(人との共生)、繁殖(営巣、育雛)、天敵回避の訓練を行っている。

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