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気候のカナリア 環境用語

作成日 | 2007.05.10  更新日 | 2009.10.14

気候のカナリア

キコウノカナリア   【英】Climate Canary  [同義]気候のカナリヤ 

解説

気候変動による悪影響をいちはやく受ける生物や人々を意味する新造語。炭鉱における一酸化炭素中毒等をふせぐため、人間よりもガスの毒性に敏感なカナリアを炭鉱に持ち込んだ「炭鉱のカナリア」をもじって使われるようになった。米国方言学会が2006年の「ワード・オブ・ザ・イヤー」に選んだ言葉、「プルート(降格を意味する)」と決選投票で争い話題となった。

この背景には、気候変動により容易に絶滅に瀕する動植物や、気候変動による海面上昇や自然災害等でいちはやく危機にさらされやすい地域や人々が今後さらに現実化することへの危機感があり、2005年に米国を襲った巨大台風カトリーナによる被害などによって、気候変動問題にかかる米国民の関心が高まったことがある。

なお蛇足ながら、2006年ワード・オブ・ザ・イヤーに選ばれた「プルート」の用法は、1930年に発見されて以来長く太陽系第九惑星とされていた冥王星(Pluto)が、2006年8月の国際天文学連合(IAU)で「dwarf planet」(矮惑星または矮小惑星)として定義し直されたことにちなむ。

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