一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2009.10.14
皆伐
カイバツ 【英】Clear Cutting
解説
対象とする区域の樹木を全て伐採し、収穫することをいう林業用語。跡地の更新は人工更新(植栽等)が普通で、天然更新(母樹からの種子の散布)による場合もある。皆伐―植栽―皆伐のシステムでは間伐などの保育作業を適切に行えば、均質な樹木から構成される林分(人工林)を造成することができ、一連の作業も標準化され、作業効率も高く、経済上大変有利な作業法である。しかし、伐採後は一時的に裸地状態となるため、表面侵食の危険性がたかまったり、また、生息する野生動物などに大きな影響を与えることがある。これらを回避するために、群状皆伐(0.1ha程度の大きさでパッチ状に伐採する)、帯状皆伐(樹高程度の巾で帯状に伐採する)といった方法を採用することが増えている。
この解説に含まれる環境用語
この環境用語のカテゴリー
関連Webサイト
- 全国林業労働力確保支援センター協議会:http://www.nw-mori.or.jp/vgs2003/5jikanme/kaibatu.htm