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べっ甲 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

べっ甲

ベッコウ   【英】Tortoise-Shell  [同義]鼈甲 

解説

べっ甲は、ウミガメの1種であるタイマイの甲羅で、装身具や装飾品の材料となる。

タイマイワシントン条約の附属書Iに掲載され、国際取引が禁止されている。日本は国内産業保護のため、1980年の条約加盟時、条約による規制を受けない「留保」をタイマイに付す一方、輸入割当制度の管理下、輸入を規制してきた。しかし、1991年、米国から漁民保護法ペリー修正条項に基づく制裁の可能性を示唆され、1994年に留保を撤回した。

べっ甲に天然の代替材はなく、唯一の原材料の供給が止められたべっ甲産業は、乏しい国内在庫に頼る厳しい状況となった。2002年の第12回締約国会議に向け、キューバが、タイマイの国内利用から副産物として生じるべっ甲を日本向けに輸出するため、自国個体群の附属書II移行を提案したが、締約国会議前に提案を取り下げた。

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