一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
オスロ議定書
オスロギテイショ 【英】Oslo Protocol [同義]硫黄酸化物に関するオスロ議定書
解説
長距離越境大気汚染条約(1979)に基づく、硫黄酸化物削減に関する議定書。1994年に採択され、1998年に発効した。
酸性雨などの越境大気汚染対策について、主に欧州の加盟諸国が取り組むべきもののうち、特に硫黄酸化物(SOx)の対策について、国別に削減目標量を定めたもの。
同条約の発効後、いくつかの議定書が採択され、対策の補足・強化がなされてきた(1984年のEMEP議定書、1985年のヘルシンキ議定書、1988年のソフィア議定書など)が、そのひとつ。
同議定書は、1985年に硫黄の排出・越境移動量の30%削減を定めたヘルシンキ議定書に置き換わるものとして、欧州酸性雨レジームという枠組みの中で、酸性雨に関するRAINSモデルに基づいて締結された。なお、NOx削減を定めたソフィア議定書でも用いられた、酸の沈着の上限をあらわす「臨界負荷量」という概念を採用している。