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ブラックバス 環境用語

作成日 | 2009.10.14  更新日 | 2015.01.23

ブラックバス

ブラックバス   【英】Black Bass  

解説

北米原産のスズキ目サンフィッシュ科の魚のうち、バスのグループの総称。原産地の北米では7種11亜種が知られている。日本ではオオクチバスラージマウスバス)、コクチバススモールマウスバス)が外来種として生息している。

日本には水産魚として移入されたが、ゲームフィッシングの対象として各地に放流されたことなどにより急激に分布を広げ、今では北海道から沖縄までの淡水域に分布する。多いのはオオクチバスラージマウスバス)だが、最近は、より冷水・流水にも耐えられるコクチバススモールマウスバス)も増加している。バスの仲間は肉食であるため、在来の魚類や小型水生生物に大きな影響を与えており、外来種問題の代表的存在となっている。

このため、多くの県の条例で移植放流が禁止され、新潟県と岩手県では内水面漁場管理委員会の指示により、生きた状態での再放流(リリース)も禁止されている。さらに、滋賀県の琵琶湖では県の条例として初めて再放流の禁止を決定し、これを2003年4月から施行している。

その後、外来種生態系影響等を防止するため制定された外来生物法(2004年公布、2005年6月施行)では、オオクチバスコクチバスとも特定外来生物に指定され、野外に放すことなどが規制されることとなったが、この指定に際しては、バス釣り愛好家、釣り団体等が反対したため社会的な関心事となった。

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