一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
塩素貯留物質
エンソチョリュウブッシツ 【英】Chlorine Reservoir
解説
放出され対流圏に広がったフロンは熱帯の上昇気流によって成層圏に入り、成層圏 の様々な高度を通って極域に届く。この間にフロンは分解されて塩素原子を放出する。塩素は水素、メタン、窒素化合物などと反応し塩化水素やクロリンナイトレートなどのオゾンと直接反応しない「塩素貯留物質」を生じる。極域では太陽の昇らない極夜に成層圏の温度が著しく低下して「極成層圏雲」(氷などの微粒子からなる 雲/エアロゾル)を生じ、これが塩素貯留物質をオゾンと反応しやすい活性塩素に変える。春先の日光が当たると塩素によるオゾン破壊が著しく促進される。
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関連Webサイト
- フロンによるオゾン層の破壊(独法国立環境研究所>環境科学解説):http://www.nies.go.jp/escience/ozone/lib/main/main_02.html