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遊離炭酸 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

遊離炭酸

ユウリタンサン   【英】Free Carbonate  

解説

遊離炭酸は水中に溶けている炭酸ガスのことで、地下水には多く含まれる。20mg/l以下で適度に含まれると水にさわやかな味を与える。

1985年、厚生省生活衛生局水道環境部の「おいしい水研究会」が、「おいしい水」を定義し、質の高い水道水を供給する目標として「快適水質項目」を設定した。1993年から水道法に基づく水質基準を補完する項目の中に、「快適水質項目」が設定され、「おいしい水」を「におい」及び「味」で評価している。

一般に、ミネラル分や炭酸ガスが適度に含まれると水の味をよくする。また、水中の炭酸は舌や胃を刺激し消化液の分泌を促進する効果がある。

遊離炭酸が過剰な場合には、ソーダ水のように舌をピリピリ刺激しすぎてまろやかさを失い、水のおいししさを失い、さらに水道施設に対して腐食等の障害を引起す原因となる。硬度が高い場合はもっと多くても支障がない。

逆に遊離炭酸が少ない場合、湯冷ましのように気が抜けた味となる。この理由は、沸騰の過程で遊離炭酸がすべて失われてしまったためである。

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