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緑のダム 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

緑のダム

ミドリノダム   【英】Green Dam  

解説

森林の持つ、水資源涵養機能や土砂防止機能に着目し、森林の国土保全上の役割と大切さをわかりやすく表現するときに用いられる言葉。

2000年11月3日、民主党の鳩山代表(当時)より発表された「緑のダム」構想では、「日本にある、およそ2600のダムの総貯水量は202億トンである。これに対して、林野庁の試算に依れば、日本の森林2500万haの総貯水量は1894億トンであり、ダムの9倍にもなる。そして森林には貯水機能だけでなく、水源涵養機能や土砂防止機能もあり、その効用はダムをはるかに上回る。河川行政の目標を『コンクリートのダム』から『緑のダム』に切り替えなければならない。森林を育てるための『間伐』や『蔓きり』は、ダム一個分の建設費用程度の2250億円でおこなう事ができ、それを実施すれば、ダムをはるかに上回る効用を得る事ができる。」と述べた。

ただし、森林の水源涵養機能については定まった学説がなく、森林整備による水源涵養等の効果を定量的に評価することは困難であるとして、ダムの必要性を訴える説もある。

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