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ハイマツ帯 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.16

ハイマツ帯

ハイマツタイ   【英】Creeping Pine Zone  

解説

ハイマツが優先して生育する地域。ハイマツは高さ30-200cmのマツ科の常緑低木で、地面を這う樹型が和名の由来。東シベリアから、北海道、本州中部以北にかけて分布する。日本には氷河期に入ったとされ、富士山のような新しい火山ではハイマツの代わりに匍匐(ほふく)型のカラマツが見られる。

ハイマツ帯を、高山帯とするか亜高山帯に含めるかは、高山帯の定義とともに意見が分かれる。亜高山帯でも冬期の強風や多雪でほかの樹木が生育できない場所ではハイマツがよく見られる。ハイマツは走出枝から発根して増殖するが、枝の伸長は年に3-5cmと非常に遅い。ハイマツ群落は、絶滅危惧種のライチョウ(環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類)にとって重要な生息環境でもある。

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