一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
南洋材
ナンヨウザイ 【英】Araucaria [同義]熱帯産丸太 熱帯材
解説
日本で消費される熱帯産木材(熱帯材)の別称。日本に輸入される南洋材は、黒檀やチークなどの高級品から、いわゆるラワンと総称されるフタバガキ科の木材まで多様であるが量的にはラワン類が圧倒的なため、「ラワン」と通称されることもある。主に、フィリッピン、マレーシア、インドネシア、パプアニューギニアなどから輸入されている。ラワンの主な用途は合板。
東南アジアからの南洋材の輸出は1960年代から盛んになり、日本は最大の輸入国となった。このため東南アジアの熱帯林破壊の元凶は日本であるとの非難もあったが、現在では、業界による原料切り替えや、輸出国が丸太材の輸出を規制して加工材(合板や集成材など)の輸出に切り替えたこともあり、日本の南洋材輸入量は年々減少してきている。一方、替わって「北方材」と呼ばれる北米やロシアなどからの針葉樹材の輸入量が増加してきており、現地のタイガ林破壊に及ぼす影響が問題視されている。