一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2009.10.14
長良川河口堰
ナガラガワカコウゼキ 【英】Nagaragawa Mouth of River Floodgate
解説
伊勢湾に流入する長良川の河口部に淡水を取水する目的で設置された堰。
濃尾平野に流入する主要河川の1つである長良川は、その本流にダムが建設されておらず、水質良好でサツキマスなどが遡上できる貴重な河川として評価されていた。この河川の河口部に、水資源開発公団が水資源の確保と水害対策等を目的とした大型の可動堰(長良川河口堰)を建設し、ゲートを閉鎖しょうとしたが、予測した水需要の伸びが見られないこと、堰による魚類の遡上・降下や水の滞留による水質への影響など生態系への影響が懸念されること等から自然保護団体を中心に全国的な反対運動が展開された。1995年にゲートは全面閉鎖されたが、環境影響に関する調査等は継続されている。