一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
土地倫理
トチリンリ 【英】Land Ethics [同義]ランドエシックス
解説
人間と自然との関係を「支配-被支配」ではなく、生態学的に平等関係であるとする倫理。アルド・レオポルド(アメリカ、1886-1948)が提唱した。
レオポルドは、「土地倫理は、ヒトという種の役割を、土地という共同体の征服者から単なる共同体の一員、一構成員へと変えるのである。これは仲間の構成員に対する尊敬の念の表れであると同時に、自分の所属している共同体への尊敬の念の表れでもある」としている。
また、「土地は人間が所有する商品とみなされているため、とかく身勝手に扱われている。人間が土地を自らも所属する共同体とみなすようになると、もっと愛情と尊敬を込めた扱いをするようになるだろう。」とする。レオポルドは、人間は生態系という共同体の一員にすぎないと捉えた。そして、生態系が人間にとってどのような価値を持つのかということとは無関係に固有の価値があるとした。
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関連Webサイト
- 「野生のうたが聞こえる」森林書房、1986:http://www.ritsumei.ac.jp/~ir028007/landethics.html