一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.10 更新日 | 2015.01.22
都市近郊林
トシキンコウリン 【英】Suburban Forest
解説
一般的に、都市および都市生活者の居住地域周辺の森林をいう。国土総合開発法(1950)に基づく「第4次全国総合開発計画」(1987年閣議決定)では、森林を奥山天然林、人工林、里山林、都市近郊林の4つに区分してそれぞれの基本的方向を示している。
都市近郊林の多くは、里山林と類似の林相や機能を持ち、かつて農用林や薪炭林として利用され、集落、田畑、溜池、小川などと複雑に組み合わさった良好な景観を呈していたが、近年は、「施業放棄森林」となったり、無計画な宅地開発が行われたりした結果、林業的価値が失われたばかりでなく、景観の悪化、生物多様性の低下など公益的機能を減じているものが多い。また、地価が高いことから相続等に際し、蚕食的な開発が繰り返されており保全方策の確立が望まれている。(2014年7月改訂)
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関連Webサイト
- 日本の里地里山の調査・分析について(中間報告)(環境省):http://www.env.go.jp/nature/satoyama/chukan.html
- 国土計画の歩み(第四次全国総合開発計画):http://www.kokudokeikaku.go.jp/document_archives/ayumi.html