一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2015.01.22
地下水涵養
チカスイカンヨウ 【英】Groundwater Recharge
解説
降雨・河川水などが地下浸透して帯水層に水が供給されること。
近年は、市街地の表面がアスファルトやコンクリートに覆われて雨水が地下にしみこまなくなり、すぐに海へ流出してしまう現象が顕著になっている。この結果、地下水の塩水化、河川の洪水などの被害が発生しやすくなっている。
地下水を人工的に涵養する方法としては、溜池や水田などの底面から地下に浸透させる方法(拡水法)、井戸から地下帯水層に涵養する方法(井戸法)がある。
地下水涵養は、道路冠水・家屋の浸水・河川洪水の防止、地盤沈下や地下水塩水化の防止、地下水資源の確保、湧水やせせらぎの復活など自然環境の機能回復、地中温度の上昇(ヒートアイランド現象)の防止などに有効である。(2014年8月改訂)