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世界分類学イニシアチブ 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

世界分類学イニシアチブ

セカイブンルイガクイニシアチブ   【英】Global Taxonomy Initiative  [略]GTI  

解説

生物多様性の保全とその持続的利用のため、その基礎となる分類学情報を整備しようとする世界的な事業。生物多様性の保全のためには、「どんな生物がどれくらいすんでいるのか」を知ることが必要であるが、分類学は、このための基礎であり、生物を命名し、同定し、分類することである。

生物多様性条約第2回締約国会議(1995年ジャカルタ)において、生物種の正確な同定に基づく生態系の理解と、生物種の様々な情報へのアクセスを世界中の研究者や政策決定者に保証すること、そのためには基礎となる分類学がイニシアチブを発揮しなければならないと決議され、「世界分類学イニシアチブ」の実施が第4回締約国会議(1998年ブラティスラバ)で決議された。日本でも国立環境研究所などの機関と分類学の専門家が中心になって取り組んでいる。関連して、世界の生物多様性を調査研究して生物データベースを作成する「生物種 2000」(Species 2000)プログラムが1994年に立ち上げられ、また、生物多様性情報を提供するための「世界生物多様性情報ファシリティ」(Global Biodiversity Information Facility)(GBIF)が2001年に日本を含む14ヶ国により設立されている。

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