一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
囲繞景観
イニョウケイカン
解説
「いじょうけいかん」と読むこともある。「囲繞」とは“かこいめぐらすこと”を意味しており、「囲繞景観」とは一定の範囲を有する空間領域中での視覚的な環境状況を意味する。山々に囲まれた盆地状の景観、農地の中に農家が散在する景観、歴史的な施設の散在する景観、などとして捉えられる景観であり、「景観」を把握するための技術手法のひとつである。
これに対して、視点場(展望台など)から視対象(山や川など眺望する対象)を見る、つまり、視覚を通じて認知される景観像として捉える方法があり、「眺望景観」と呼ばれる。
景観の保全は、特定の眺望点から特定の景観資源を眺める「眺望景観」を維持するだけでなく、身近な身のまわりの景観(「囲繞景観」)の構成要素を全体として保全していくことにより達成される。
このため、環境アセスメントにおいては、景観項目に関して「眺望景観」と「囲繞景観」に区分して、影響評価を行うこととされている。
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関連Webサイト
- 環境影響評価における「景観」の基本的な考え方:http://assess.eic.or.jp/houkokusho/fureai0008/chap_1/chap_1.html