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自然物の当事者適格 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2014.02.25

自然物の当事者適格

シゼンブツノトウジシャテキカク  

解説

適切な人間が代理人になることによって、森や海、川などの自然物が法的権利を主張することができるとすること。

クリストファー・ストーン(アメリカ)が1972年に発表した論文「樹木の当事者適格-自然物の法的適格について」で主張した権利。米国の鳥獣保護区での開発計画に関する裁判で、原告の自然保護団体シエラ・クラブが、原告適格がないとの理由で敗訴になった。その裁判の中で、判事の一人であったダグラスが、ストーンの論文を引用し反対意見を書き、注目された。日本でも、ムツゴロウ、アマミノクロウサギなどを当事者とする訴訟が行われたが、いずれも門前払いの判決(却下判決)を受けている。

もっともこうした主張は開発への反対運動の単なるPR手段にすぎないという見方もある。

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