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生物多様性版スターン報告 環境用語

作成日 | 2009.07.10  更新日 | 2012.05.30

生物多様性版スターン報告

セイブツタヨウセイバンスターンホウコク   【英】The Economics of Ecosystems and Biodiversity  [略]TEEB  [同義]「生態系と生物多様性の経済学」報告書 

解説

2008年5月にドイツのボンで開催された生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)に提出された、生態系サービスの経済的価値などについての報告書。ドイツのガブリエル環境大臣と欧州委員会のディマス環境委員の提案により、ドイツ銀行取締役のエコノミスト、ババン・スクデフ氏らの研究チームが実施した研究「生態系生物多様性の経済学」と題された中間報告のこと。2006年10月に経済学者ニコラス・スターン卿(Sir Nicholas Stern)がイギリス政府に提出した「気候変動の経済学(The Economics of Climate Change)」の生物多様性版であることから、この通称名がついた。

報告書では、2000年から50年に世界でオーストラリアの面積に匹敵する750万平方kmの自然地域が農地などに変換されて失われ、生物多様性の経済的損失は年間1兆3,500億-3兆1,000億ユーロ(230兆-530兆円)であることなどが示されている。

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