保護区の職員は9名の常勤正規職員(permanent staff)、2名の常勤臨時職員(temporary full time staff)、その他契約職員(contract staff)1名の合計12名だ【3】。
「その他に、国レベルの奨学金制度であるAmericorpの奨学生として、学生の研修生が5名派遣されています。学生に経験の機会を提供すると同時に、保護区管理コストの低減にも役立っています」
保護区で活動するボランティアは約100名。パークレンジャーがトレーニングプログラムを実施し、受講者のリストを作成する。このリストに基づき、協力が必要な際に個別にメンバーに打診するそうだ。ほとんどのボランティアは退職した高齢者からなり、その貢献を保護区全体の職員の業務量に換算すると、全体の6〜7%にも相当するそうだ。
「問題は、研修生やボランティア用の宿舎です。保護区内には宿泊できる施設がありません。リタイア組の多くは、キャンピングカーで移動してきますからそれほど問題にはなりませんが、地元出身でない学生は、民間の借家を共同で借りたりしています。こうしたボランティアの滞在先の確保が課題となっています」