製紙工場の環境汚染リスクは
登録日: 2006年05月04日 最終回答日:2007年09月22日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物
No.16365 2006-05-04 12:03:44 聖子
中国をはじめ各地で製紙工場による環境汚染問題が報道されています。
有害物質としてダイオキシンや水銀などの有害物質や汚泥による汚染が報道されていますが、具体的にどのような製造プロセスにおいて、どの有害物質が排出されてたのでしょうか?
また、日本においては環境法規制の歴史の中で、どれくらい排出され、どの時代から削減されたのでしょうか?
どなた様かお教えいただきますようお願いします。
No.16381 【A-1】
Re:製紙工場の環境汚染リスクは
2006-05-07 23:09:10 筑波山麓 (
以下のサイトで「聖子」さんが言われている中国の公害関係ニュースが掲載されています。相当激烈な状況です。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2004&d=1228&f=national_1228_003.shtml
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2004&d=1123&f=national_1123_002.shtml
> また、日本においては環境法規制の歴史の中で、どれくらい排出され、どの時代から削減されたのでしょうか?
この件については、図書館等で、過去から現在までの環境白書を閲覧されることをお奨めします。
また、日本の公害問題の発端の一つである水銀公害(水俣病)について、以下のサイトで紹介されていますのでご覧ください。
http://www.lib.kumamoto-u.ac.jp/suishin/mercury/index.html
> 有害物質としてダイオキシンや水銀などの有害物質や汚泥による汚染が報道されていますが、具体的にどのような製造プロセスにおいて、どの有害物質が排出されてたのでしょうか?
製紙工場とダイオキシンの関係を掲載したサイトをお知らせします。
http://www.kawai-juku.ac.jp/enrich/enrich3-5.html
http://www.pref.saitama.jp/s-gikai/gaiyou/h1109/1109h030.html
http://www.np-g.com/npi_yoshi/yoshi/Vol03/03eco.html
http://www.mhi.co.jp/news/sec1/001213.html
http://www.np-g.com/npi_mame/qa/qa_eco05.html
産業だけでなく、日本の環境対策、環境測定なども中国に輸出して中国の人たちの安全で快適な暮らしに貢献したいものと考えております。
No.16390 【A-2】
Re:製紙工場の環境汚染リスクは
2006-05-08 19:44:39 marimo (
製紙は水銀を使っていませんので、国内の工場排水で水銀が問題になったこともないでしょう。逆に中国の製紙排水から水銀汚染が広がっているという報道の真相が知りたいですね。
過去、ダイオキシンを若干排出していたのは事実です。ただし健康被害をおよぼすほどの量でもなかったのですが、削減を進めて、今ではほとんど出なくなっています。
中国の紙パルプ工場は非木材パルプがメインであり、また小規模であるため、排水負荷が高いと聞いています。中国政府も企業の統廃合を推し進めているようです。
国内の製紙工場については、公害防止管理者(水質編)のテキストに載っていますので、参考まで本屋で立ち読みされるとよいのでは。
No.16457 【A-3】
Re:製紙工場の環境汚染リスクは
2006-05-13 07:17:20 素人 (
製紙工場からの水銀は、水銀電極からとかかび止めとかから排水に入ったようですが、国内ではもう水銀は使ってないでしょう。
ダイオキシンは、排水と排ガスからですが、国内の工場での測定値はかなり低いようです。汚泥焼却からもほとんど出ないようです。
No.16789 【A-4】
Re:当社敷地内に埋設されていた廃棄物の処分にかかる
2006-06-03 19:00:39 聖子&王子様 (
セイコーエプソン株式会社は、当社広丘事業所において地中より産業廃棄物が確認された際、その適正な処理を進めるとともに、土地の前所有者である王子製紙株式会社に対して、その処理費用を請求し、協議を続けてまいりました。しかしながら、王子製紙(株)との間で、本件について合意に至らず、本日、東京地方裁判所に訴訟を提起いたしました。
【経緯】
本件の対象となる土地は2000年7月に当社が王子製紙(株)より購入したものです。
2004年7月、当社は、砒素に関する地下水調査に際して、地下水観測用の井戸を掘削したところ、汚泥状の廃棄物が確認されました。そこで、当社は、前所有者である王子製紙(株)に対し、廃棄物に関する来歴等を確認したところ、当該廃棄物が同社の事業に起因するものであることがわかりました。その後、当社は埋設廃棄物の調査結果について公表し、廃棄物や汚染物質の取り扱いについて、行政からの指導を受けるとともに、王子製紙(株)との間で連絡をとりながら処理を実施してまいりました。
しかしながら、当該廃棄物等の調査・処理費用の負担に関する協議において、当社と王子製紙(株)の見解が相違し、具体的な費用負担につき合意に至ることができなかったため、今般、やむを得ず訴訟を提起することとした次第です。
【廃棄物の内容】
・ 本件土地において、地表から深さ約0.5mから2.5m付近までに汚泥、インキ、焼却灰、ビニールなどの廃棄物が確認されました。
・ 廃棄物および土壌を分析した結果、これらからダイオキシン、PCB、鉛、フッ素、六価クロム、ホウ素、ヒ素が基準値を超えて検出されました。
中略
【処分量】
・ 約9,200トン
【損害賠償請求金額】
・ 約640,000,000円
http://www.epson.jp/osirase/2006/060426.htm
No.16868 【A-5】
Re:セイコーエプソン(株)が当社を提訴したとの報道について
2006-06-08 21:29:43 汚染原因者負担の原則 (
セイコーエプソン(株)が当社を提訴したとの報道について
標記の件、訴状を見ておらず、内容についてのコメントはできませんが、これまでの経緯は以下のとおりです。
平成12年7月 当社は、セイコ−エプソン(株)広丘事業所(長野県塩尻市)の隣接地に有する土地を同社に売却。
平成16年9月 同社より当社に対し、土壌汚染物質、廃棄物層が発見された旨の連絡があった。
その後、同社にて土壌汚染の追加調査および浄化対策等が実施され、
当社に対して費用負担請求があった。
当社は、環境と文化への貢献を企業理念としており、王子製紙環境憲章を制定し、広く地球的視点に立ち、環境と調和した企業活動を推進しております。本件につきましても、当社の法的責任の範囲を明確にしたうえで費用を負担していく考えを同社にお伝えし、誠意をもって対応してまいりました。
しかし、同社は、当社の確認を得ることなく浄化対策等を実施し、当社が負うべき法的責任の範囲を明らかにする十分な資料の提供もないままに、過大な費用負担を当社に求めてきており、当社としては到底応じることの出来ない状況であります。
今回同社より当社が提訴されましたことは、誠に遺憾でありますが、今後、裁判を通じ当社の立場を明確にしていきたいと考えております。 以 上
http://www.ojipaper.co.jp/release/cgi-bin/back_num.pl5?sele=12&page_view_selected_=1
No.16901 【A-6】
Re:信義誠実に重要事項を説明してね!
2006-06-10 06:06:59 OAPコンソーシアム (
また、媒介の不動産業者はどこでしょうか?
OAP土壌汚染の状況を下記に示します。
----------------------------------
三菱地所など5社処分へ OPA土壌汚染で国交省
大阪市北区の複合施設「大阪アメニティパーク」(OAP)で土壌汚染を隠したままマンションを販売したのは宅地建物取引業法(宅建業法)違反として、国土交通省などは29日までに、三菱地所など5社を処分する方針を決めた。
国交省近畿地方整備局は同日、共同事業主の大林組に聴聞を実施。同社は事実を認めているといい、6月に業務停止処分をする。30日に同省関東地方整備局が三菱地所など3社、31日には東京都が三菱マテリアルの聴聞を行う。
大阪府警が2005年3月、土壌や地下水から環境基準を大幅に超える有害物質が検出されたことを隠し01年から02年にかけてマンションを売ったとして、宅建業法違反容疑で三菱地所、三菱マテリアルの両社と幹部ら10人を書類送検。05年6月、大阪地検は起訴猶予処分としたが、国交省などが事情聴取を進めていた。(共同通信) - 5月29日
No.16902 【A-7】
Re:環境大臣と実務的な検討
2006-06-10 06:37:40 考えるパピルス (
製紙業界と環境省との懇談会の開催されています。
開催趣旨は、「製紙業界の代表と持続可能な経済社会の実現に向けた意見交換を行い、今後の実務的な検討の途を開く。」とのことです。
参加予定者
(製紙業界)
三好 孝彦 日本製紙連合会会長((株)日本製紙グループ本社会長)
鈴木 正一郎 日本製紙連合会副会長(王子製紙(株)社長)
中村 雅知 日本製紙連合会副会長(日本製紙(株)社長)
三輪 正明 日本製紙連合会副会長(北越製紙(株)社長)
井川 意高 日本製紙連合会副会長代理(大王製紙(株)副社長)
井口 政明 日本製紙連合会副会長代理(三菱製紙(株)常務取締役)
岸本 一輝 日本製紙連合会副会長代理(レンゴー(株)常務取締役)
佐伯 嘉彦 日本製紙連合会理事長
二瓶 啓 日本製紙連合会常務理事
(環境省)
小池 百合子 環境大臣 ほか
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=6409
No.16907 【A-8】
Re:アルプスの美しい水を守ろう
2006-06-10 11:18:18 環境市民 (
http://www.epson.jp/company/jigyosho.htm
ですよ。
地図は
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=36.9.04.921&el=137.57.17.043&la=1&fi=1&sc=4
で分かります。
「原位置酸化分解法」を用いた地下水浄化活動における過マンガン酸カリウム水溶液の敷地外漏洩事故を起こしたのは塩尻事業所ですので広丘事業所とは別です。
塩尻事務所の敷地外漏洩事故に関しては詳しく載っています。
http://www.epson.jp/ecology/shiojiri/index.shtml
信州の地下水は美しくありたいものです。
No.16913 【A-9】
Re:製紙工場の環境汚染リスクは
2006-06-11 07:41:01 あずさ (
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王子製紙子会社、2年間で3700回以上の排水データを改ざん
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1324710/detail
前略
「水質汚濁防止法」と、同社が千葉県および市原市との間で締結している「公害の防止に関する協定」に基づく水質検査の結果を、判明しているだけで2002年から2004年にかけて3700回以上も、基準値を超えないように改ざんし、県と市に提出していた。
後略
No.16947 【A-10】
Re:王子製紙らも業務停止??
2006-06-13 20:23:14 OAPコンソーシアム (
また、媒介の不動産業者はどこでしょうか?
三菱マテリアルら業務停止 OAP土壌汚染
国土交通省と東京都は13日、大阪市北区の複合施設「大阪アメニティパーク」(OAP)で土壌汚染を隠したままマンションを販売したとして、宅地建物取引業法に基づき、三菱マテリアルと大林組をそれぞれ今月20日から2週間と1週間の業務停止処分にした。2社は期間中、新規の契約や広告、仲介などの営業活動を行えない。三菱地所など3社には改善を求める指示処分とした。
同省によると、三菱マテリアルなど5社は、1997年から2002年にかけマンションを販売。ヒ素などの重金属によるマンションの敷地の土壌汚染が調査で判明していながら、購入者に説明しなかった。
土地を所有していた三菱マテリアルを
中略
他社より重い処分にしたという。
(共同通信) - 6月13日