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環境Q&A

地盤改良による土壌汚染について 

登録日: 2006年05月13日 最終回答日:2006年05月17日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.16459 2006-05-13 02:24:49 Yoshi

現在新築予定です。地盤補強工事が必要ということで、某ハウスメーカから柱状改良(湿式)工法を提案されました。この工法で六価クロムによる土壌汚染が心配されますが、ハウスメーカは現在はその心配はないと言っています。
現在の技術で、六価クロムによる汚染を完全に防げるのか、それともあくまで基準許容量以下に下げられる程度なのか、どちらなのでしょうか?

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No.16472 【A-1】

Re:地盤改良による土壌汚染について

2006-05-15 09:34:14 ジャリ

六価クロムの発生原理は、今だ解明されていないはずです。六価クロムの発生しにくいセメントはあるみたいですが、個々の土地の土をどこまで解析して、セメントと混ぜ合わせ改良しているのか疑問です。公共工事では、セメントと土を混ぜ合わせる改良には、事前に溶出試験の実施が義務づけられています。地盤改良工法は柱状改良(セメント系)以外にもありますので調べてみては?ちなみに、鋼管杭や砕石を使用する環境配慮型もあるみたいです。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。やはり、鋼管杭工法の方が安心のようですね。柱状改良工法を提案しているハウスメーカに鋼管杭工法でできないか問い合わせていますが、その会社の基準では鋼管杭工法を選択する基準に達していないので難しいと言われています。私としては強度よりも汚染の方が心配なのですが。

No.16487 【A-2】

Re:地盤改良による土壌汚染について

2006-05-16 08:06:51 K

>現在の技術で、六価クロムによる汚染を完全に防げるのか、それともあくまで基準許容量以下に下げられる程度なのか、どちらなのでしょうか?

どちらかといえば後者だと思います。
セメント系の材料を使用する場合、すでに材料の中にクロムが含まれております。
この材料中のクロムが、改良地盤から溶け出さないことを確認しなさいという通達が出されていますが、材料中のクロムを0にしなさいというのはどこからも言われておりません。
ジャリさんのおっしゃるようにセメント以外の材料を使用したり、工法自体を再考するという手もございます。
ただ、セメント以外の材料に有害なものが含まれていないかどうかと言われると、ないと断言できなかったりします。
正直、建設用の原材料でセメントよりも安い固める材料というのが存在していないため使用しているという面もあると思います。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。セメントによる汚染メカニズム自体が十分に解明されていないのあれば、汚染を完全に防げるとは言い切れませんね。鋼管杭工法の方が安心ということですね。

No.16538 【A-3】

Re:地盤改良による土壌汚染について

2006-05-17 18:29:58 くろ

このような言い方をするとお気にさわるかもしれませんが悪い方に考えすぎではありませんか?
セメント改良=六価クロム汚染は極論すぎませんか?

鋼管杭だって腐食して強度が維持できないかもしれませんよ。また錆止めによく使われる亜鉛だって再び規制対象になっています。
コスト的にもセメント改良より高くなると思いますが、コスト比較はされましたか。

クロムだけでなく鉛、砒素、セレン、水銀、ふっ素、ホウ素、カドミウムは自然界を構成する元素なのでそれをゼロにすることはできません。
自然の土でも六価クロムを含むものもあります。砕石だって有害とされる成分がしだいに溶け出してくるものがあります。
セメントにクロムが含まれるのはセメントの主成分である石灰石の鉱脈にクロムの鉱脈が入り込むためと聞いたことがあります。
現在は、六価クロムの溶出が問題となった普通ポルトランドセメントは土壌改良には使わず、六価クロムが溶出し難い高炉セメントで改良しています。

セメント改良して、土が露出する庭などの部分だけ表面から50cmほど別の土に入れ換えてはいかがですか?
あと、施工業者に保証を求め、改良後に調査して汚染の有無を確認させてはいかがですか。

なお、クロムは必須元素なので欠乏すると糖尿病などの症状があらわれるそうです。
普段、私たちは肉類を食べることでクロムを摂取しています(もちろん六価とは別の形態ですが)。

回答に対するお礼・補足

コメントへのお礼が遅れてすみませんでした。
セメント改良=六価クロム汚染が根拠のない極論だとは思いません。その証拠に然るべき機関が調査をしたり国が土壌汚染の確認をするように通達を出しているわけですから。また、クロムと六価クロムは人体への影響という面では別物(必須元素 VS 発ガン性物質)ですから、こちらの方が極論かと思います。
とは言え、おっしゃるように、セメント改良を心配しすぎたり、鋼管杭工法を万能視するのは見直すべきかもしれません。
心情的には、折角上者を木造にするのに、その下がセメントで固められるのが気持ち悪く、子供が遊ぶ庭に土壌汚染のリスクを抱えることへの不安が大きいのです。

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